銀座に行ってみると上空に大量のミツバチが飛んでいる。その理由は銀座のビルの屋上で養蜂が行われているためである。
ミツバチの行動範囲は半径2km~4kmと言われており、銀座を中心に半径2kmの円を描くと、皇居や浜離宮庭園、日比谷公園など意外に緑が多いことが分かる。また、街路樹なども蜜源となる。東京の緑は食べるためのものではないので、無農薬の花がたくさん咲いている。試してみたらミツバチが意外とハチミツを集めることが分かった。
そこで、「銀座ミツバチプロジェクト」(通称:「銀ぱち」)が始動し、2006年(平成18年)に銀座3丁目にある紙パルプ会館のビルの屋上で養蜂がスタートした。そして、2013年(平成25年)から1000kg(1t)を超えてハチミツが採れるようになった。デパートの松屋銀座では限定商品の「銀座のはちみつ」として販売されている。他にも、銀座の一流店でスイーツやカクテルに使用されたり、石鹸に加工されて販売されている。
都会での養蜂は全国へ普及しており、銀座はその走り。ミツバチによって植物の受粉量が増加し、都会の生態系を循環してくれるなど、ハチミツ作り以外のメリットも期待されている。
リンク:銀座ミツバチプロジェクト
2017/10/22
カテゴリー「生き物」