埼玉県は戦後から書写教育が盛んで、鉛筆で字を上手に書くことを目的とした硬筆展「埼玉県硬筆中央展覧会」がある。
埼玉県硬筆中央展覧会
画像元:行田市立南河原中学校
この硬筆展は毎年6月に開催され、県内の小・中・高生が参加する。小学生は鉛筆、中・高生はペンや万年筆で出品する。より字を綺麗に書けるようにと2008年(平成20年)に三菱鉛筆が埼玉県民向けに「10B」の鉛筆を発売した(群馬県でも限定発売された)。
10Bの数字は芯の硬さを表し、BはBLACK(黒い)の頭文字で、10Bは三菱鉛筆の中でも最も軟らかく濃い。また、普通の鉛筆よりも芯が太く、なめらかな書き味が特徴である。三菱鉛筆「ハイユニ」の10Bは1本140円(税抜)で、さらに高級な10Bの「筆鉛筆」という1本400円(税抜)の鉛筆もある。
10Bの「筆鉛筆」
左が標準的な芯径2ミリの鉛筆、右が4ミリの筆鉛筆。
画像元:日経トレンディネット
ちなみに、三菱鉛筆「ハイユニ」には10Bから10Hまでの22種類があり、世界一の硬度幅である。
鉛筆の硬度
画像元:三菱鉛筆
HはHARD(硬い)の頭文字で、三菱鉛筆には最も硬くて色の薄い鉛筆として「10H」の鉛筆がある。FはFIRM(しっかりした)の頭文字で、HとHBの中間の硬さと濃さを持った鉛筆である。
2017/11/9
カテゴリー「生活・科学」