銀行で口座を作る時や役所に提出する書類など、印鑑のインク色は朱色のイメージがあるが、正式な書類であっても判子の色は何色でもよい。
法律で判子の色は定められておらず、銀行の口座開設や遺言書など、判子の色は青色や緑色、ピンク色、金色など、何色でも問題はない。ただし、一般的には判子の色は朱色で、異なる色を使うと窓口の人が困った顔をする可能性はあるので、朱色が無難である。
そもそも、判子が朱色であることは、自らの血をもって印としていた時代に由来する。江戸時代の血判状はその誓いの強固さの表れとして、指の一部を切り自らの血で捺印していた。
朱色は縁起の良い色、魔除けの色としての意味があり、神社の鳥居やダルマにその色が使われている。また、朱肉には変色しにくい顔料が使われていて、長期間保存しても色が変わったりにじんだりしない。そのため偽造されにくいというメリットがある。
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2017/10/26
カテゴリー「生活・科学」