水の飲み過ぎで死亡する危険がある

水を飲み過ぎると体内の細胞が破裂してしまい、最悪死に至る危険もある。

水中毒

2007年(平成19年)にアメリカで大量の水を飲んでトイレを我慢するという水飲み大会が開催された。その時、景品の任天堂「Wii」欲しさに女性が約7.5リットルの水を飲んで、水中毒になり死亡するという事件が起きた。この事件は裁判にもなり、大会の主催者であるラジオ局が損害賠償を支払うという結果になった。

人間の体にはバランスというものがあり、急激に大量の水を飲むと血液中の塩分濃度が低下してしまう。塩分濃度が低下すると血管内はナトリウムの濃度が低く、逆に細胞のほうが高い状態になる。すると、バランスを取ろうとして水分が細胞に流れて、細胞の膨張または破裂の危険がある。

水を飲み過ぎることで生じる中毒症状を「水中毒」といい、低ナトリウム血症やけいれんを生じ、重症では呼吸困難などで死に至りうる。適量の水は美容やダイエットに効果的とされているが、その目安は1日2リットルで、飲み過ぎには注意が必要である。

2017/11/8

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カテゴリー「生活・科学

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