「サンタクロース」(Santa Claus)には献身的な奥さんがいて、彼女の名前は「ミセスクロース」(Mrs. Claus)である。
サンタクロースとミセスクロース
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ミセスクロースはイギリスやアメリカを中心とした英語圏ではお馴染みの存在で、およそ100年前の1919年のアメリカのポストカードにもその姿が描かれている。ミセスクロースは年老いた白髪の女性で、サンタクロースと同じく赤と白の衣装を身にまとい、メガネをかけた姿で描かれることが多い。各地で行われるクリスマスパレードなどのイベントでもミセスクロースを見ることができ、子ども達にも大人気である。
では、ミセスクロースは普段何をしているのだろうか。2015年のアメリカのキャリー・マッケンジー(Carrie McKenzie)著の本『クリスマス前夜のミセスクロース』(Mrs. Claus's Night Before Christmas)によると、愛する夫のためにカップケーキを焼いたり、サンタの衣装を洗濯したりしている。夫婦仲は良好なようで、クリスマス・イブにはプレゼントを届けるサンタを見送る姿が描かれている。
Mrs. Claus's Night Before Christmas
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また、フィンランドでは、サンタクロースの奥さんは「ヨウルムオリ」(Joulumuori)という名前で、魔女の家系に生まれた神秘的な女性として現在に伝わっている。
2017/12/12
カテゴリー「歴史・文化」