家族連れにもカップルにも大人気の水族館だが、中でも特に人気が高い横浜・八景島シーパラダイスからの豆知識である。
アシカやイルカのショーを毎日楽しめるアクアスタジアム。そこにはカマイルカ、バンドウイルカ、シロイルカがいるが、彼らイルカのエサは魚である。そのエサの魚にはエラの部分にビタミンなどのサプリメント(栄養剤)が入れられている。
イルカのエサは寄生虫を殺すため一度冷凍するが、解凍する際にビタミンなどの栄養分が減少してしまう。そこで、不足しがちな栄養をサプリメントで補充している。
アクアミュージアムでは700種類以上の海の生物を観賞できる。サメやエイなどの生物がいる巨大なメイン水槽では、国内最多7万尾のイワシの大群が特に人気となっている。この大群をいつでも見られるように水槽の中にある工夫がされている。
それは同じ水槽内に凶暴なサメを入れることである。イワシには天敵のサメに遭遇すると、相手を威嚇するために群れて大きな固まりに見せるという習性がある。その習性を利用して、常にイワシに命の危険を感じさせることで、いつでもダイナミックで美しいイワシの大群を見ることができる。
八景島シーパラダイスのイワシにはすごい能力があり、それは音楽を聴いてリズム感よく踊ることができるという。実際、音楽が始まると、まるで曲に合わせて踊っているかのようにイワシの大群が水槽を横断する。曲がサビになるとそれに合わせて水槽の中央に集まり、美しくダイナミックな動きになる。その答えはバックヤードに仕掛けがある。
バックヤードには表で流れている音楽は聞こえていない。そんな中、外からの指示に合わせてイワシのエサを専用の筒に投入している。イワシにはエサに群がる時も集団行動を崩さない習性があり、これを利用している。エサの出る筒は左右などに4ヵ所あり、エサを入れる場所を変えることで、イワシの動きが変わる。この動きを組み合わせて見事なショーを作り上げている。
引用元:八景島シーパラダイス
2017/12/14
カテゴリー「生き物」