人は死後、約20秒間は意識がある

人は死ぬ時、医師が心肺停止と瞳孔の開きを確認して死亡を宣告するが、死亡してから約20秒間は意識があるという。

心肺停止状態
画像元BioEdge

医師は心肺停止を確認して死亡宣告をするが、心臓が止まったら即座に脳が死ぬわけではない。脳には心臓が止まる前に送られた酸素や栄養分がある。次の補給が足りなくなった時点で脳の活動が低下し始める。そのため、心臓が止まった時点で脳が死ぬわけではなく、そこにはタイムラグがあり、それが約20秒だとする考えである。

この考え方を2017年に論文に書いたニューヨーク大学の蘇生医療の専門家で「死後体験」の研究者でもあるサム・パーニア医師は、危篤状態から蘇生した63人を調査した。その結果、心肺が停止した後も完全な意識を保ち、周囲の会話や死亡宣告まではっきりと聞いていた事が確認された。その証言内容は現場に居合わせた医師や看護師も認めるほど正確なものだったという。

「長かったねぇ入院」「本当ここらで死んでくれてよかった」「早速だけど遺産は兄弟三人で三等分でいいよな」「何言ってんのよ、私が一番面倒見たんだから多め目に頂戴よ」など、死後、約20秒間に繰り広げられる遺産争いの会話が本人に聞かれてしまっている可能性もある。または、亡くなった人に最後の挨拶を届けられる貴重な20秒間とも言える。

2017/12/29

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カテゴリー「生き物

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