温かい料理が美味しい季節だが、舌を火傷するのは嫌なものである。猫舌の人には特に辛いと思われるが、実は猫舌は体質ではない。
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幼少期から猫舌に悩んでいる人は多いと思うが、親が猫舌でその子供も猫舌である場合もある。しかし、猫舌は体質でもなく、親が猫舌だからといって遺伝するものでもない。
人の舌の機能はそんなに個人によって違うものではない。ただ人の共通点として、熱さを感じやすい所と感じにくい所がある。舌は先のほうが熱に敏感で熱を感じやすく、奥のほうが熱に鈍感で熱を感じにくいという特徴がある。そのため、熱いものが舌に当たる位置を奥にずらせば別に熱く感じない。
つまり、猫舌の人は舌の動かし方が下手なだけだという考えである。猫舌だと思っている人は熱いものを食べる時、熱に敏感な舌先を前に出したまま、ものを口に入れている可能性がある。
人は誰しも小さい頃は舌の使い方が上手ではなく、最初はたいてい舌先で食べようとする。つまり、小さい子供はみんな猫舌からスタートする。その後、成長する過程で色々な熱いものを食べたり飲んだりする中で、どのような舌の使い方をしたら熱さを感じないかを自然に習得していく。親が猫舌の場合は子供も熱いものを口にする機会が少なく、上手な舌の使い方が身に付かないケースが多い。
2018/1/17
カテゴリー「生活・科学」