売れ残った洋服が捨てられる理由

日本で1年間に店頭に並ぶ洋服の数は、実に40億着以上にもなるという。

しかし、実際に売れてる数はその6割である。なんと16億着近くもの洋服が誰も袖を通すことなく捨てられている。なぜリサイクルされずに捨てられてしまうのか。

山積みの古着

それはリサイクルに対するコストがかかってしまうからである。日本の人件費は高く、手間のかかるリサイクルより、新しい洋服を中国やベトナム、カンボジアなど海外で作った方が安い。そのため、服はリサイクルされずに捨てられてしまう。

1990年(平成2年)に日本で売られる洋服の約50%が日本国内の工場で作られていた。それが現在ではわずか2.8%になっている。仕分けや保管などにお金がかかるリサイクルより、海外で新しく作った方が安く上がることから、売れ残った洋服の多くはリサイクルされることなく燃えるゴミとして廃棄されている。

一方、アウトレットや社員・家族セール、福袋などによる販売で廃棄する洋服を減らそうとするメーカーもある。また、リサイクルを積極的に行っているメーカーもあり、無印良品では洋服を回収してリサイクルを行っている。他にも、ユニクロでは回収ボックスを設置して、回収した洋服を発展途上国に送っている。

2018/1/6

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カテゴリー「生活・科学

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