近年、夏に欠かせないビーチが恐ろしい問題に直面している。それは世界中の砂をマフィア達が狙っているというものである。
今、世界中で問題になっているのが砂の違法採掘である。ある集団は無許可で砂を掘り続け、短期間でインドネシアの20以上の島を消滅させたという。その行き過ぎた行動から彼らに付けられた名前は「砂マフィア」(Sand mafia)である。
画像元:Global News View
砂マフィアが砂を採掘する理由は、単純に今の時代に砂が資源になるためである。例えば、シンガポールはこの50年間で国土が2割も増えており、1966年に581.5km2だった土地の面積が2017年に721.5km2になっている。これは埋め立てによるものだが、その埋め立てには大量の砂が利用されている。他にも、ドバイの人工島建設にも砂が利用されており、その需要は高まっている。
また、砂は建築の基礎工事にも使える他、工業原料にも使える。砂は管理されていないため、悪い人達が狙う大事な資源となっている。砂マフィア達が砂を採掘するのは、建設現場に砂を売り捌いて利益を上げるためである。その利益は月に19億円にも上ると言われている。
2018/7/24
カテゴリー「生活・科学」