昭和の玩具の中にぶんぶんゴマがある。そのぶんぶんゴマが医療機器としてアフリカの人々を救っている。
ぶんぶんゴマ
画像元:昔のおもちゃアルバム
ぶんぶんゴマが使用されているのは、ルワンダ共和国やウガンダ共和国などアフリカの貧困地域である。そこではぶんぶんゴマを回す人の姿がある。それは遊んでいるのではなく、血液成分を分離するための「遠心分離機」として活用しているのである。
ぶんぶんゴマは遠心分離機の代用品として活躍が期待されている。アフリカの国々が抱える問題、それはマラリアやHIVの感染である。治療には遠心分離機が必要不可欠だが、ほとんどが貧困地域のため、約60万円する高価な遠心分離機が行き渡らないのが現状である。
そこでぶんぶんゴマの原理を応用し、紙・糸・プラスチックのみを使用した人力の遠心分離機を製作したところ、本来の遠心分離機と変わらない性能を発揮した。しかもその値段はなんと20円である。ぶんぶんゴマが遠心分離機として実用化されれば、マラリアなどで苦しむアフリカの貧困地域を救う。
2018/7/28
カテゴリー「生活・科学」