都道府県の県名は1回消えて復活した県はたくさんある。例えば、奈良県や富山県である。そんな中、香川県は日本で唯一県名が2回消えて2回復活している。
1871年(明治4年)の廃藩置県により、それまで藩だったものが県に変わり、高松藩は高松県に、丸亀藩は丸亀県となった。さらに同年に高松県と丸亀県が合併され、県名が香川県となった。しかし、1873年(明治6年)に香川県は名東県(みょうどうけん)に編入された。名東県は阿波国・讃岐国・淡路国を範囲とした県で、現在の徳島県と香川県が含まれていた。
その後、やはり名東県では不便だということで、1875年(明治8年)に名東県から旧讃岐国が香川県として分離し、1回目の復活となった。しかし、1876年(明治9年)に香川県は愛媛県に編入された。この時、四国は愛媛県と高知県の2県だった。
その後、1888年(明治21年)に現在の香川県となり、2回目の復活を遂げた。この時、現在の47都道府県体制がほぼ確定し、四国も現在の香川県・愛媛県・徳島県・高知県の4県となった。ちなみに「香川県」の名称は、高松市が所属していた「香川郡」から取ったもので、いわば郡名を県名にしたものである。
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2018/12/19
カテゴリー「地理・地名」