2019年(令和元年)11月1日に開業した「渋谷スクランブルスクエア」は、開業3ヵ月で来館600万人を突破した。
特に人気があるのが地上約230mに位置し、都心を一望できる展望施設「SHIBUYA SKY」である。多くの観光客が訪れる展望施設の一角に、白い煙を出す銀色の煙突のようなものがある。
渋谷スクランブルスクエアは地上47階・地下2階の巨大複合施設である。フロアガイドでは地下2階までと表記されているが、実際には一般の人は入れないが地下7階まである。そして、白い煙の発生源は地下6階にある。
地下6階にあるのはビルの維持に必要な巨大設備の数々で、その中に白い煙を発生させる装置もある。それは館内のエアコンのための温水と冷水を作るための機械である。その機械の中で化学反応を起こすことで、エネルギーを生み出し、少量の電気で47フロア分のエアコンを動かすことができる。
展望施設にある煙突は地下6階からずっとつながっていて、約250mもの長さがある。そして、その煙突から出る白い煙は、地下6階で化学反応によって生まれた煙である。
2020/8/23
カテゴリー「生活・科学」