トイレの忘れ物をゼロにする方法

高速道路のサービスエリア(SA)のトイレにおいて、携帯電話やスマートフォンなどの忘れ物をゼロにしたある画期的なアイデアがある。

高速道路のSAではトイレを利用する人が多いが、そのトイレの個室に携帯電話やスマホ、財布、カギなどの忘れ物をする人も多かった。その忘れ物をゼロにするアイデアは、トイレで必ず手に触れる場所があることに気付いたことで生まれ、「忘れ物防止トレイ」というアイデア商品が誕生した。

忘れ物防止トレイ

それは東日本高速道路(NEXCO東日本)が開発した商品で、トイレ個室のカギを長方形の小物置きにするというものである。

トイレで用を足す時に個室のカギをかけるが、小物置きになったカギを回転させて施錠する。するとそのカギの上に小物を置くことができ、スマホなどを置いておく。そして、個室から出る時にはそのカギを回転させて開ける必要があるため、必ずスマホなどの小物を手に取るというわけである。

この個室のカギを小物置きトレイにすることで、個室トイレの忘れ物はゼロになったという結果がある。

SAのトイレで忘れ物があった場合には、その忘れ物を本人に届ける必要があり、その回収や管理などがトイレの管理者であるNEXCO東日本にとって大きな労力となっていた。この「忘れ物防止トレイ」はそんな労力を大幅に削減することができ、利用者にとっても管理者にとっても嬉しい画期的なアイデアである。

この「忘れ物防止トレイ」は2018年から北海道を中心に設置が始まっており、その絶大な効果とともに全国に広がっている。

リンクNEXCO東日本日本経済新聞

2020/6/30

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カテゴリー「生活・科学

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