打ち上げ花火が上がる時の音といえば「ヒュ~……ドン」が定番の音である。この「ヒュ~」という音は空気との摩擦で自然に鳴るものではない。
「ヒュ~」という音の正体は花火玉に付けられた「笛」である。ただし、この笛は普通の笛ではなく、人が口で吹いても音は鳴らない。
実は笛も花火の一種で、笛の中には火薬が詰められている。その火薬に火が付くと中にガスが溜まり、そのガスが勢いよく噴き出すことで「ヒュ~」という音が鳴る仕組みになっている。
この花火玉に付けられる笛は花火の演出の一つで、見る人に対して花火が開く前の期待感を高めてくれる働きがある。また、笛の種類として、音と一緒に銀の光を出すものもあり、これは「銀笛」と呼ばれる。
2021/4/7
カテゴリー「生活・科学」