人気アイスの昔と今の違い

長い間人気のあるお菓子やアイスなどの商品には、企業の努力が詰まっており、私たちが気付かないうちに改良されている点もある。

ここでは日本で人気のある4種類のアイスにおいて、進化した点について確認してみる。

ジャイアントコーン

江崎グリコ株式会社により1963年(昭和38年)にアイス「ジャイアントコーン」の前身に当たる「グリコーン」が発売された。その後、1966年(昭和41年)に「ジャイアンツコーン」を発売、1978年(昭和53年)に「ジャイアントコーン」に名称が変更された。

ジャイアントコーン

その当時、時代を代表するプロレスラーであったジャイアント馬場が出演するテレビCMも人気があった。また、馬場が当時社長を務めていた全日本プロレスに所属していたラッシャー木村は、マイクパフォーマンスで馬場のCMをネタにして「ジャイアントコーン食べてるな」と馬場に言い放ったというエピソードも残っている。

そんなジャイアントコーンは2020年(令和2年)にコーンの中に入れるチョコレートの量を増やし、コーンの底の部分にチョコレートが溜まるように改良された。これは「しあわせのチョコだまり」と呼ばれる。

ジャイアントコーンはひと口目にしか驚きがないと言われることもあり、ジャイアントコーンを最初から最後まで美味しく食べてもらい、その魅力を伝えたいとの思いから、この変更が加えられた。

リンク江崎グリコWikipedia

あずきバー

井村屋株式会社により1973年(昭和48年)に発売されたアイス「あずきバー」はその硬さでもよく知られている。

あずきバー

あずきバーが生まれる前は同社の主力商品は和菓子だった。得意とするぜんざいを凍らせてアイスを作れないかという考えで誕生したのがあずきバーである。乳製品を使わず、空気も含ませていないため、硬い食感になっている。

1990年(平成2年)頃には人々の健康志向が高まり、それに伴って使う砂糖の量を減らした。それと同時に水分が増えているため、その水分が凍って、より硬い食感になった。

ちなみに、過去には「やわらかあずき」のようにやわらかいあずきバーに挑戦したこともあるが、結果的にあまり売れず販売中止になっている。

リンク井村屋Wikipedia

ガリガリ君

赤城乳業株式会社により1981年(昭和56年)に発売された氷菓「ガリガリ君」は当初は絵の上手な社員さんがキャラクターを描いていた。

ガリガリ君

その後、上の画像のように爽やかな少年のデザインに変更され、同社の看板商品となり、年間4億本以上もの販売個数を誇るまでになった。

そんなガリガリ君は2002年(平成14年)に氷の粒が小さくなり、大きさも均一になった。今の子どもは昔の子どもに比べてあごの筋力が弱くなり、氷の粒をかみ砕くことが得意ではなくなった。そんな時代の変化に合わせて氷の粒の大きさが変更された。

リンク赤城乳業Wikipedia

モナ王

株式会社ロッテにより1996年(平成8年)に発売された「モナ王」は、いつも腹ペコな若者向けに、大きなサイズのモナカアイスとして登場した商品である。

モナ王

そんなモナ王は2007年(平成19年)にモナカの山の数が3山から8山に変更された。これは例えば家族4人で3山のモナ王を分けようとした時に父親だけが仲間外れになる場合を考慮した結果である。8山だと家族が多くても分けやすいという考えである。

リンクロッテWikipedia

2021/9/20

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カテゴリー「食べ物

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