周五郎忌(2月14日 記念日)

小説家・山本周五郎(やまもと しゅうごろう)の1967年(昭和42年)の忌日。

山本周五郎

2017年(平成29年)は没後50年に当たり、生誕の地・山梨県や居住した神奈川県の文学館で「没後50年 山本周五郎展」が催された。また、テレビでは周五郎原作の旧作ドラマが放映された。

山本周五郎について

1903年(明治36年)6月22日に現在の山梨県大月市に生まれる。本名は清水三十六(しみず さとむ)。三十六の名前は生まれ年から付けられ、筆名は小学校を卒業後に東京で徒弟として住み込んだ質屋「山本周五郎商店」の名前に由来する。

その質屋などに勤めながら20代前半に作家活動を始め、『須磨寺附近』(1926年)、戯曲『法林寺異記』(1926年)で認められる。以後、少年読物、大衆小説を発表し続け、39歳の時『日本婦道記』(1942~45年)が直木賞に推されるが受賞を辞退。その後も多くの賞を固辞し、文芸評論家からへそ曲がりを意味する「曲軒(きょくけん)」と呼ばれた。

肝炎と心臓衰弱のため63歳で死去。江戸の庶民を描いた人情ものから歴史長編まで数多くの作品があり、『よじょう』(1952年)、『樅ノ木は残った』(1954~58年)、『赤ひげ診療譚』(1958年)、『青べか物語』(1960年)、『季節のない街』(1962年)、『さぶ』(1963年)、『虚空遍歴』(1963年)、『ながい坂』(1966年)などがある。大衆文学の質を高めた功績は大きい。

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カテゴリー「2月の記念日」「今日は何の日

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