「雨水(うすい)」は、「二十四節気」の一つで第2番目にあたる。現在広まっている定気法では太陽黄経が330度のときで2月19日頃。
「雨水」の日付は、近年では2月18日または2月19日であり、年によって異なる。2024年(令和6年)は2月19日(月)である。
「雨水」の一つ前の節気は「立春」(2月4日頃)、一つ後の節気は「啓蟄」(3月6日頃)。「雨水」には期間としての意味もあり、この日から、次の節気の「啓蟄」前日までである。西洋占星術では「雨水」が双魚宮(そうぎょきゅう:うお座)の始まりとなる。
雪や氷が解けて水となり、雪に代わって雨が降り始める頃という意味で「雨水」とされる。実際は積雪のピークであるが、この時節から寒さが峠を越え、暖かくなり始めると見ることもできる。
植物の草や木も芽を出し始め、日ごとに春を感じさせる。また、春一番が吹き、鶯(ウグイス)の鳴き声が聞こえ始める地域もある。
江戸時代の暦の解説書『こよみ便覧(べんらん)』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」と記されている。江戸時代の商家では「雨水」からひな人形を飾ると良縁に恵まれると言われ、農家では昔から「雨水」を農耕の準備を始める目安としてきた。
「雨水」の日付は以下の通り。