1931年(昭和6年)のこの日、東京航空輸送社(後に大日本航空に吸収)が実施した日本初のスチュワーデス採用試験の結果が発表された。
「エアガール」という呼び名で募集され、2月5日に試験が行われた。140人の応募に対し、合格者は3人だった。その3人は東京-下田-清水間の定期旅客路線に新卒として採用された。
「スチュワーデス(stewardess)」とは、旅客機に乗り込み接客サービスを行う女性客室乗務員のことで、船舶の司厨員に由来する「スチュワード(steward)」の女性の呼称である。
現在では、テレビドラマなどの影響もあり、性差のない語である「キャビンアテンダント」または「CA(シーエー)」と呼ばれることが多い。ただし、「cabin attendant」は和製英語で、英語では「フライトアテンダント(flight attendant)」あるいは集合名詞「キャビンクルー(cabin crew)」と呼ばれる。これに伴い、日本語訳では「客室乗務員」という言葉が正式とされるようになった。
客室乗務員の新卒採用倍率は数十倍は当たり前の人気職業であり、なるための難易度は高い。客室乗務員になるためには、実践的な英語を含む語学力、容姿、学歴、マナー、教養、体力など総合的な能力が求められる。また、客室乗務員専用の制服はデザイン性も高く、その制服に憧れを持つ人も多い。