2010年(平成22年)12月の国連総会で制定。国際デーの一つ。
英語表記は「International Day for the Right to the Truth Concerning Gross Human Rights Violations and for the Dignity of Victims」。
人権侵害を非難したエルサルバドルのオスカル・ロメロ大司教が暗殺されたことに由来する記念日である。ロメロ大司教は、最も弱い立場にある個人の人権侵害を非難し、その活動に積極的に取り組んでいた。
1980年(昭和55年)3月23日、ロメロ大司教は人権侵害を指示する命令に兵士たちが従わないようにとサンサルバドルの大聖堂で説教をした。ところが翌3月24日、病院のチャペルでミサを捧げている間に狙撃を受けて暗殺された。その死はエルサルバドルにおける人権改革を求める国際的な抗議の声を呼び起こすことになった。
この国際デーは、組織的な人権侵害の被害者の死後の名声を尊重し、真実と正義の権利の重要性を促進すること、全ての人の人権を促進し保護するための闘いに献身し、命を失った人々に敬意を表すこと、ロメロ大司教の行った重要な取り組みとその価値について認識することを目的としている。