1927年(昭和2年)に開催された日本電気協会の総会で制定。
1878年(明治11年)のこの日、工部省電信局は万国電信連合に加盟する準備として、東京・銀座木挽町に中央電信局を開設した。そして、同日にその開局祝賀会が東京・虎ノ門の工部大学校(現:東京大学工学部)の講堂で開催された。
この日、会場に電気灯を使用するよう、工部卿・伊藤博文から特に命ぜられていたイギリス人の工部大学校ウィリアム・エアトン教授は、グローブ電池50個を用いて、講堂の天井に設置されたアーク灯を点灯するため、自ら難しい調整に当たっていた。
そして、エアトン教授の合図とともに50個のアーク灯が点灯された。目もくらむような青白い光がほとばしり、講堂をくまなく照らし出した。その場にいた来賓たちは「不夜城に遊ぶ思い」と驚嘆の声を上げたという。これが日本で初めて点灯された電灯であった。
翌1879年(明治12年)には、アメリカの発明家トーマス・エジソンが白熱電球を実用的に改良し、日本にも輸入された。1886年(明治19年)には、日本初の電気事業者として東京電灯会社(現:東京電力)が開業し、電灯に動力にと、電気の時代が幕を開けた。
記念日は、日本で初めて電灯が灯されたことと日本における電気事業の発祥を記念したものであり、先駆者の偉業を称えるとともに、今後の新たな発展を誓う日とされている。この日を中心に、全国各地で日本電気協会と各支部により祝賀式典や功労者表彰、講演会などの記念行事が開催されている。
電気記念日のシンボルマークは、1968年(昭和43年)に同協会が公募して決めたもので、手のひらで光をかこむ形と、電球の形の両方をイメージしたものである。
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