1979年(昭和54年)のこの日、アメリカ・ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所で炉心溶融事故が発生した。世界初の原発事故だった。
原子炉設備の不具合、運転員の誤判断による操作などが重なり、給水ポンプが停止し、冷却水の供給が行われない状態になってしまった。その結果、炉心上部が露出し、炉心溶融(メルトダウン)を引き起こした。
まもなく給水システムが復旧したことで事故は終息したが、炉心溶融により燃料の45%、62トンが溶融し、うち20トンが原子炉圧力容器の底に溜まった。給水回復の急激な冷却によって、炉心溶解が予想より大きかったとされている。
この日、非常事態が宣言され、周辺住民の大規模避難が行われたが、幸いにも住民が浴びた放射線量はわずかで健康に影響が出るほどではなかったと言われている。しかし、この事故をきっかけとしてアメリカでは猛烈な反核運動が勃発した。
また、この事故は世界中の人々に原子力発電の安全性に不安を抱かせる結果となった。記念日は、この重大事故を忘れないために教訓とする日とされている。
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