愛媛県西端にある佐田岬半島の付け根に位置する八幡浜市(やわたはまし)が2014年(平成26年)に制定。
日付は旧八幡浜市と旧保内町が合併して現在の八幡浜市が設置された2005年(平成17年)3月28日から。市民のソウルフードである「八幡浜ちゃんぽん」で町を元気にすることが目的。
市では商工観光課にちゃんぽん係長を配置したり、八幡浜ちゃんぽん振興条例を設けるなど、その知名度向上に取り組んでいる。記念日は2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
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「八幡浜ちゃんぽん」は、鶏ガラ・鰹・昆布などでダシを取った黄金色のスープで、あっさりとした風味が特徴である。魚の町・八幡浜らしく特産品の蒲鉾・じゃこ天などの水産練製品が具材として使われている。
八幡浜市は、人口が約3万5千人で、ちゃんぽんを提供するお店が約50店もある。ただし、ちゃんぽんのみを提供する専門店はなく、それぞれ、お店の1メニューとしてごく自然に提供されている。中には、メニューにはないのに、頼めば作ってくれるというお店もある。
また、市内のスーパーなどで中華麺を購入して、自宅で作っている人も多く、ちゃんぽんは市民の身近にある素朴な食べ物として、各家庭に当たり前のように浸透している。
八幡浜商工会議所青年部では、そんな八幡浜ちゃんぽんに着目し、「八幡浜ちゃんぽんプロジェクト」を立ち上げた。同プロジェクトでは、市による記念日の制定に先駆けて、2007年(平成19年)に「八幡浜ちゃんぽん記念日」を制定した。
人口が減少し地場産業が衰退する中、八幡浜ちゃんぽんを通して町に活力を取り戻そうと、八幡浜ちゃんぽんのお店や町の情報を詰め込んだ「八幡浜ちゃんぽんバイブル」を刊行するなどの活動を行っている。
八幡浜ちゃんぽんバイブル
画像元:フジ観光