山形県西村山郡西川町にある山菜料理の「出羽屋」が制定。
日付は雪の多い山形県西川町では春の山菜が待ち遠しいこともあり、3月の最終日のこの日から「春ですよ」との合図を込めるとともに、「さん(3)さ(3)い(1)」(山菜)と読む語呂合わせから。
多くの人に美味しい山菜の食べ方、保存方法、加工食品などについて知ってもらうことが目的。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
出羽屋は、山岳信仰で出羽三山を訪れる行者の宿として始まった。行者に食事とお風呂で身体を休めてもらいたい、その想いから生まれた「山のもの」料理は、「山菜料理」と呼ぶようになり、「全国でも珍しい山菜料理の宿」として知られるようになった。
自然環境の中で生きるために培われてきた食材の保存、鮮度を命とする山菜の一番良い調理方法など、出羽屋の山菜料理には、どこか懐かしい田舎らしさがあり、春夏秋冬それぞれの味覚を楽しむことができる。
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山菜とは、山野に自生し、食用にする植物の総称である。通常は栽培されず、自生しているものを採取する。山菜の保存法には、乾燥させる「乾物」、食塩に漬ける「塩漬け」、水または塩水で煮る「水煮」があり、水煮はパック詰めにした加工食品が広く流通している。
主な山菜としては、アケビ、イタドリ、ギョウジャニンニク、セリ、ゼンマイ、タケノコ、タラの芽、つくし、フキ、ミツバ、山ブドウ、ワラビなどがある。山菜の名を冠する料理としては、山菜そば、山菜おこわ、山菜ピラフなどがある。
野生植物である山菜は、収穫量も多くなく、味にもやや苦みがあったり灰汁があったりと、やや難がある場合が多い。しかし、そこに独特の風味や変化を楽しめるという見方もある。また、山菜には季節の変化があり、それを楽しむという面もある。