世界で初めて無線による通信を行ったグリエルモ・マルコーニ(Guglielmo Marconi、1874~1937年)を記念する日。英語表記は「International Marconi Day」。
マルコーニの誕生を賛えるために、彼の誕生日である4月25日に近い土曜日に24時間のアマチュア無線のイベントが開催され、世界中のアマチュア無線局が交信を行う。
「国際マルコーニ・デー」の日付は以下の通り。
マルコーニは、1874年(明治7年)4月25日にイタリアのボローニャで地主の家に生まれた発明家である。
彼はドイツのハインリヒ・ヘルツ(Heinrich Hertz、1857~1894年)が発見した電磁波のことを知り、これを通信装置に応用することを試みて、1895年(明治28年)の21歳の時、自宅の窓からモールス信号で2.4kmの無線通信に成功した。これが世界初の無線通信であったが、当時のイタリアではその価値が理解されなかった。
そこで、翌1896年(明治29年)にイギリス・ロンドンに渡り、無線電信の特許を取るとともに、イタリア、アメリカなどに無線電信会社を設立した。さらに年々改良を加えて通信距離を延ばし、1901年(明治34年)に大西洋を隔てて3000km以上離れたイギリスとアメリカ間の通信に成功した。
1909年(明治42年)、無線通信の発展に貢献したとして、ブラウン管を発明したドイツのフェルディナント・ブラウン(Ferdinand Braun、1850~1918年)とともにノーベル物理学賞を受賞した。1937年(昭和12年)7月20日に63歳でこの世を去った。
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