東京都杉並区荻窪に事務局を置き、失語症の人の福祉や医療に関する活動、病気についての啓発などを行うNPO法人・日本失語症協議会が制定。
日付は「し(4)つ(2)ご(5)」(失語)と読む語呂合わせから。
失語症とは、脳の血管が破れて出血する脳出血・脳の血管が詰まって起こる脳梗塞などの脳血管障害や交通事故などが原因となり、脳が損傷を受けることで「聞く・話す・読む・書く」などの言語の機能が損なわれてしまう状態である。
一般的に言語中枢は脳の左側にあるとされるため、失語症の人は損傷した脳の反対側である右半身に麻痺を伴う場合がある。失語症の人は日本に約50万人いるとされる。
コミュニケーションを取ることが困難な失語症の人は、社会からの理解を得られにくく、十分な支援を受けられていないのが実情で、不適切な対応をされて社会的に孤立している人も少なくない。
記念日を通じて大勢の人にこの障害について知ってもらい、支援を広げることで失語症の人の社会参加を進めることが目的。記念日は2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
同協議会では、失語症の人への理解を深めてもらうために研修会や講習会を開催しており、失語症に関する基礎知識や失語症の人とのコミュニケーションの方法などについての講義や演習を実施している。