労働災害(労災)の犠牲者を追悼する国際な記念日。国際デーの一つ。英語表記は「World Day for Safety and Health at Work」。
日本語では「職場での安全と健康のための世界デー」「仕事における安全と健康のための世界の日」「国際労働災害犠牲者追悼日」とも呼ばれる。
1914年(大正3年)のこの日、カナダで「包括的労働者補償法」が成立した。これを記念して、1984年(昭和59年)にカナダ地方公務員組合(CUPE)が記念日に制定したことに始まる。1991年(平成3年)にカナダ議会が国の追悼の日の一つと定め、次第に他の国でも行われるようになった。
1996年(平成8年)に国際労働組合総連合(ITUC)が国際的な記念日とし、2002年(平成14年)には国際労働機関( International Labour Organization:ILO)が国連の国際デーの一つとした。2003年(平成15年)に「労働安全衛生世界デー」に名称を変更し、職場における安全・健康文化の促進に人々の関心を喚起させる日と定めた。
世界では、業務上の事故や疾病で毎年約220万人(平均6,000人/日)が亡くなり、2億7千万人余りが負傷し、1億6千人余りが長期・短期の疾病療養を余儀なくされているという。日本における2015年(平成27年)の労働災害による死亡者数は972人で、統計を取り始めて以来、初めて1,000人を下回った。
リンク:United Nations、ILO