1729年(享保14年)のこの日、交趾国(現在のベトナム)からの献上品として清の商人が象を連れてきて、京都で中御門天皇の御前で披露された。
象は最初、長崎港に到着し、江戸まで徒歩で連れて行かれ、江戸では5月27日に8代将軍徳川吉宗が御覧になった。
1730年(享保15年)6月、幕府から「御用済み」を申し渡されるが引き取り手がなく、庭園があった浜御殿(浜離宮)で飼われた。その間、相当な飼育費がかかったという。
その後、1741年(寛保元年)4月、中野村の源助に下げ渡され、見世物になった。象の巨体には江戸っ子たちもさぞ驚いたことだろう。
ゾウ(象)は、長鼻目ゾウ科(Elephantidae)に属する哺乳類の総称。アジアゾウとアフリカゾウ、それとおそらくはマルミミゾウの2属3種が現生し、これらは現生最大の陸生哺乳類である。他に絶滅したマンモスやナウマンゾウなどを含む。
「象」の字は、古代中国にも生息していたゾウの姿にかたどった象形文字であるとされる。これとは別に、日本にはゾウがいないにもかかわらず、日本語には「きさ」という古称があり、奈良時代の歴史書『日本書紀』では象牙を「きさのき」と呼んでいる。
英語ではエレファント(elephant)と呼ばれる。英語や仏語の「elephant」、独語の「Elefant」はいずれもゾウを意味するギリシア語「elephas」に由来する。
長い鼻、大きな耳が特徴。首が短く、立ったままでは口を地面に付けることができない。膝をついてしゃがむか、筋肉質の長い鼻を使って食べ物や水などを口に運ぶ。鼻を使って水を体にかけ、水浴をすることもある。
関連する記念日として、4月15日は「象供養の日」、8月12日は「世界ゾウの日」となっている。
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