北海道札幌市中央区に事務局を置き、北海道の水産加工業者で組織される北海道水産物加工協同組合連合会(略称:道加工連)が制定。
子どもたちの健やかな成長を願う5月5日の「こどもの日」に、子孫繁栄の縁起物でもある「かずの子」を食べて、あらためて両親に感謝するという日本の食文化を広めることが目的。かずの子はニシンの魚卵であることから、両親を二親(ニシン)と読む語呂合わせにもなっている。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「かずの子」は、ニシンの魚卵である。漢字では「数の子」「鯑」「鯡子」とも書く。東北地方などではニシンのことを「カド」と呼び、ニシンの卵が「カドの子」で、訛って「かずの子」となったとされる。そのため、「数の子」は当て字である。
江戸時代から、「かずの子」はニシン同様、北海道の名産品として知られていた。しかし、当時の「かずの子」は天日で乾燥させた「干しかずの子」だった。私たちが通常「かずの子」と呼んでいる塩漬けの「かずの子」が誕生したのは明治30年代と言われている。
「かずの子」は基本的に価格が高く、また、見た目が黄金色(こがね色)をしていることから、「黄色いダイヤ」の異称を持っている。ニシンが昆布に卵を産みつけたものを「子持ち昆布」と呼び、こちらは珍味としてそのまま食用としたり、寿司ダネとしても利用されている。