1953年(昭和28年)のこの日、ニュージーランドのエドモンド・ヒラリー(1919~2008年)とチベット人シェルパのテンジン・ノルゲイ(1914~1986年)が、世界で初めて世界最高峰のエベレスト(チョモランマ)の登頂に成功した。
関連する記念日として、1970年(昭和45年)5月11日に登山家・松浦輝夫(まつうら てるお、1934~2015年)と冒険家・植村直己(うえむら なおみ、1941~1984年)が日本人として初めてエベレスト登頂に成功したことに由来して、5月11日は「エベレスト日本人初登頂記念日」となっている。
エベレストの標高については諸説あり、1954年(昭和29年)にインド測量局が周辺12ヵ所で測定し、その結果を平均して得られた8848mという数値が現在でも一般的となっている。
近年、全地球測位システム(GPS)を使用した結果、1999年(平成11年)にアメリカの調査団が8850m、2005年(平成17年)に中国の政府機関が8844mと発表している。これらの標高の違いは、測量法の違いや地殻変動などの影響によるものと考えられている。
英名の「エベレスト」(Everest)は、ヒマラヤ山脈を測量した時にインド測量局の長官であったイギリスの探険家・地理学者であるジョージ・エベレスト(George Everest、1790~1866年)の名前に由来する。チベット名は「チョモランマ」(Chomo Langma)で、チベット語で「大地の母」という意味である。