リードオルガンの日(6月1日 記念日)

静岡県浜松市浜北区に事務所を置き、リードオルガン関係の仲間で構成される日本リードオルガン協会が制定。

リードオルガンとは、ペダルを踏むことで風を送り、リードを振動させて音を奏でるオルガンのこと。明治期に学校などに導入され、西洋音楽の音階(ドレミファソラシド)を日本人に浸透させる礎となった。

日付は、標準サイズのリードオルガンの鍵盤数が61鍵であることから6月1日としたもの。また、毎年この時期に大会を開催し、リードオルガンへの理解を深める活動を継続していることもその理由の一つ。

記念日を通して、現在では希少となっているリードオルガンの歴史的価値と豊かな響きを広く世間に知らせ、その存在意義を高めることが目的。記念日は2022年(令和4年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

リードオルガン

日本リードオルガン協会(The Reed Organ Club of Japan)は、1996年(平成8年)8月10日に設立された。リードオルガンの演奏家や愛好家、研究者、修復専門家で構成された任意の団体である。演奏会や楽器の紹介、調査、研究発表など行い、情報交換と音楽全般に寄与することを目的とする。

同協会主催の演奏会や研究会が開催される。また、同協会はリードオルガンに関する研究や内容の情報、出版紹介、演奏会案内などをカバーする会報『REED ORGAN』を毎年2回発行する他、協会の活動や演奏会紹介など、新鮮な話題を提供する『事務局だより』、研究誌『REED ORGAN RESEARCH』、オルガン絵葉書も発行する。

リードオルガンは、19世紀後半には人気の高い楽器であり、アメリカでも家庭的な娯楽として一般的だった。ピアノよりずっと安価で、調律は安定しており、軽量かつ頑丈で運搬しやすく、馬車、蒸気機関車牽引の列車などによる輸送に耐えた。アメリカではリードオルガンはパイプオルガンの代わりとして会衆の歌の伴奏に広く使用された。

リードオルガンの基本的な特徴は、微妙な強弱表現ができ、小型である点にあった。その結果、パイプオルガンとは違い、当時勃興していた多少裕福な市民のサロンやパーラー(応接室)、アメリカ、カナダ、アフリカ、中国、インド、日本などの開拓伝道、辺境の小教会にもオルガンを備えるというニーズに応えた。

リンク日本リードオルガン協会Wikipedia

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カテゴリー「6月の記念日」「今日は何の日

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