日付は「む(6)し(4)」(虫)と読む語呂合わせから。
漫画家・手塚治虫(てづか おさむ)らの呼びかけで1988年(昭和63年)に設立された日本昆虫クラブが「虫の日」を制定。昆虫が住める街づくりを目指している。
「虫の日」は2018年(平成30年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されているが、これは幼少期より昆虫採集を趣味としてきた解剖学者・養老孟司(ようろう たけし)が制定し、同協会に申請したものである。長年にわたり自然や命について考えてきた養老は虫にも供養が大切と神奈川県鎌倉市の建長寺に「虫塚」を建立。毎年、多くの昆虫採集家が集い法要を行っている。
また、「独立国・カブトムシ自然王国」を宣言している福島県常葉町(現:田村市常葉町)の常葉町振興公社(現:田村市常葉振興公社)は「ムシの日」を制定。
常葉町は全国有数の葉タバコの産地で、葉タバコの肥料となる腐葉土の中でカブトムシの幼虫が成育することに着目し、カブトムシの養殖を開始した。その後、カブトムシを軸とした町おこし事業を展開している。
同公社は、1991年(平成3年)に子ども達がさまざまな遊具で遊ぶことができる総合公園「こどもの国ムシムシランド」をオープンさせた。また、2016年(平成28年)に自然の中で暮らすカブトムシと触れ合うことができる施設「カブトムシ自然観察園」をムシムシランド内にオープンさせている。
リンク:こどもの国ムシムシランド
害虫駆除の団体である公益社団法人・日本ペストコントロール協会(JPCA)では、この日を「ムシの日」とし、また「ムシの日」の6月4日~7月4日の1ヵ月間を、同協会が主催する「ねずみ・衛生害虫駆除推進月間」(通称:ムシナシ月間)としている。「む(6)し(4)な(7)し(4)」と読む語呂合せにもなっている。この期間には、専門家による害虫相談所を各地に開設するなど、害虫駆除のPR活動が行われる。
リンク:日本ペストコントロール協会