この日は『星の王子さま』で知られるフランスの作家で飛行士のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine de Saint-Exupéry、1900~1944年)の誕生日。フランス・リヨンで生まれた。
また、1999年(平成11年)のこの日、神奈川県箱根町に世界で最初の記念館「箱根サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム」がオープンした。このオープン記念として記念日が設けられた。
「星の王子さまミュージアム」の開館はサン=テグジュペリの生誕100年を祝した世界的な記念行事の一環として企画されたものだった。同館ではサン=テグジュペリの写真や手紙、愛用品の資料展示などが行われた。
南フランスをイメージした雰囲気で、国内のみならず海外からも多くのファンを惹き付けた「星の王子さまミュージアム」だったが、新型コロナウイルスの感染拡大による来園者の減少や建物の老朽化などを理由に、2023年(令和5年)3月31日をもって閉館を迎えた。
小説『星の王子さま』のフランス語原題は『Le Petit Prince』、英語では『The Little Prince』となる。サン=テグジュペリの代表作であり、初版は1943年(昭和18年)にアメリカで出版された。その後、200以上の国と地域の言葉に翻訳された。
日本では1953年(昭和28年)3月に岩波書店から『星の王子さま』が出版された。訳者はフランス文学者・評論家の内藤濯(ないとう あろう、1883~1977年)で、初めて『星の王子さま』と訳したことで知られる。
日本では岩波書店が長らく作品の翻訳権を有していたが、2005年(平成17年)1月に翻訳出版権が消失したため、論創社や中央公論新社、宝島社、みすず書房、集英社、グラフ社、八坂書房、新潮社など多くの出版社から新訳が刊行された。