東京都品川区大井に本部を置き、塩に関する調査研究を行うとともに、財務大臣の指定を受け、生活用の塩の供給や塩の備蓄を行っている公益財団法人・塩事業センターが制定。
日付は「塩」の原材料である海水が作り出す「な(7)み(3)」(波)と読む語呂合わせから。人が生きていくのに欠かせない塩について、食や文化を含めて楽しく賢く付き合っていく「塩と暮らしを結ぶ運動」(略称:くらしお)をPRすることが目的。
記念日は2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。より多くの人に塩と暮らしについて考えてもらいたいとの想いが込められている。
塩は、塩化ナトリウムを主な成分とし、人間の体の中で「ナトリウムイオン」と「塩化物イオン」に姿を変えて存在している。ナトリウムイオンは物に触った時の刺激や、脳から筋肉への命令を神経細胞が伝えるのに役立っている。
体内にある塩化物イオンは胃酸の主成分で、食べ物を殺菌したり、食べ物の消化を助けたりしている。また、ナトリウムイオンは小腸で栄養の吸収に関わっている。
人の体の細胞は「細胞外液」という液に囲まれている。ナトリウムイオンはこの細胞外液に多く含まれていて浸透圧を一定に保ち、細胞そのものの維持に不可欠な存在である。
海に囲まれた日本は、一見、塩づくりに向いているように思われるが、実は、岩塩や湖塩もなく、また気候が高湿多雨で広大な平地もないことから、大規模な天日製塩にも適さず、諸外国と比べて塩づくりには恵まれていない。
そこで日本では、昔から苦労して主に海水から塩をつくってきた。その方法は、塩田で海水の水分を蒸発させたり、海水を煮詰めるというものだった。現代では色々な種類の塩が安定的に流通しているが、かつて塩は大変な苦労をしてつくるものであり、また特に、塩がつくれない場所ではとても貴重なものであった。
リンク:塩と暮らしを結ぶ運動、Wikipedia