昭和後期・平成時代の児童文学作家である後藤竜二(ごとう りゅうじ)の2010年(平成22年)7月3日の忌日。
「紅玉忌(こうぎょくき)」の名称は、自身の2005年(平成17年)の児童文学作品『紅玉』(高田三郎絵、新日本出版社)にちなむ。
1943年(昭和18年)6月24日、北海道美唄市(びばいし)に生まれる。本名は隆二。北海道美唄東高等学校を経て、早稲田大学第一文学部を卒業。
在学中に童話・児童文学の研究や作品発表を目的とした学内サークル「早大童話会」から改名した「少年文学会」に所属。1967年(昭和42年)に『天使で大地はいっぱいだ』(講談社)でデビュー。この作品は北海道石狩平野の大自然の中たくましく成長していく子どもたちの姿を描いたものである。
『1ねん1くみ1ばん』シリーズ(ポプラ社)、『キャプテンはつらいぜ』シリーズ(講談社)、『12歳たちの伝説』シリーズ(新日本出版社)などの作品がある。また、『故郷』(偕成社)、『魔球』(金の星社)などの自伝的作品、『野心あらためず 日高見国伝』(講談社、野間児童文芸賞)などの歴史小説も手がける。
2006年(平成18年)に刊行した『おかあさん、げんきですか。』(武田美穂絵、ポプラ社)で日本絵本賞大賞を受賞する。
全国児童文学同人誌連絡会「季節風」代表を長く務める。2010年(平成22年)7月3日、脳内出血のため死去。67歳。後任の代表は小説家・児童文学作家あさのあつこが選ばれた。