鳥取県東郷町(現:湯梨浜町)の「東郷町二十世紀梨を大切にする町づくり委員会」が2004年(平成16年)に制定。
日付は「な(7)し(4)」(梨)と読む語呂合わせから。
梨(ナシ)は、バラ科ナシ属の植物であり、その果実は果物(くだもの)として食用にされる。また、梨は食用として世界中で栽培されている。日本で主に食べられる梨(和なし、日本なし)は、中国が原産とされる。
梨の歴史は古く、日本では弥生時代の頃から食べられていたことが知られている。静岡県静岡市の登呂遺跡(とろいせき)などからその根拠となる種子などが発見されている。
梨と言えば鳥取県産の「二十世紀(にじっせいき)」が有名だが、他にも「幸水(こうすい)」や「豊水(ほうすい)」といった品種があり、生産の中心となっている。その他にも「長十郎(ちょうじゅうろう)」や「新水(しんすい)」「南水(なんすい)」「新高(にいたか)」などの品種がある。
これらの品種は日本なし(和なし)で、西洋なし(洋なし)には「ラ・フランス」「バートレート」「ル・レクチエ」などがある。また、分類としては、日本なし、西洋なしの他に中国なしがある。
日本なしの生産量が最も多いのは2017年(平成29年)時点で、千葉県であり、以下、茨城県、栃木県、福島県と続き、鳥取県は5位となっている。
千葉県は江戸時代から続く梨の産地であり、明治時代に現在の千葉県松戸市において「二十世紀」が発見された。その後、二十世紀梨は鳥取県に導入され、鳥取県の特産品となった。
現在では、鳥取県産の梨の8割を二十世紀梨が占める。また、同県倉吉市には専門のミュージアム「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」があり、「二十世紀梨の花」は鳥取県の県花に指定されている。