国連総会で制定。国際デーの一つ。英語表記は「International Day of Cooperatives」。「国際協同組合デー」ともされる。
この国際デーは、もともと1922年(大正11年)に国際協同組合同盟(International Co-operative Alliance:ICA)で「国際協同組合デー」(International Cooperative Day)として制定され、翌1923年(大正12年)から実施されている。
また、1992年(平成4年)12月の国連総会で、1995年(平成7年)7月の第1土曜日を「協同組合の国際デー」(International Day of Cooperatives)とすることが宣言された。この日は、1895年(明治28年)に設立された国際協同組合同盟(ICA)の設立100周年に当たる日であった。
その後、1994年(平成6年)12月の国連総会で、協同組合が経済・社会開発に不可欠な要因となっていることを認め、各国政府、国際機関、専門機関、国内・国際協同組合組織に対して、この国際デーを毎年祝うよう勧告した。
国際協同組合同盟(ICA)は、協同組合の国際組織であり、スイスのジュネーヴに本部を置く。世界の協同組合運動の推進、協同組合の価値と原則の推進と擁護、協同組合間の協力関係の促進などを目的とし、情報発信、国際会議やセミナーの開催などの活動を行っている。
世界105ヵ国から、農業、消費者、信用、保険、保健、漁業、林業、労働者、旅行、住宅、エネルギーなど様々な協同組合の全国組織301組織が加盟しており、傘下協同組合の組合員総数は10億人を超える。日本からは全国農業協同組合中央会(JA全中)や日本生活協同組合連合会(日本生協連)など14団体が加盟している。
この日は世界の協同組合に携わる人々が、平和とより良い生活を目指して協同組合のさらなる前進を誓い合う日、協同組合への意識を高める日であり、世界各国で様々な祝典、講演会、音楽会などのイベントが実施される。
なお、国連総会は2012年(平成24年)を「国際協同組合年」(International Year of Cooperatives)に制定し、この年は貧困削減や雇用創出、社会的統合など、協同組合による経済・社会開発への貢献に光を当てた年となった。
「協同組合の国際デー」の日付は以下の通り。