福島県須賀川市に事務局を置く「特撮文化推進事業実行委員会」が制定。
日付は「特撮の神様」とも称される同市出身の円谷英二(つぶらや えいじ)監督の誕生日である1901年(明治34年)7月7日から。「特撮」は日本で独自に発展した文化であり、誇るべき文化として後世に受け継ぎ、より多くの人にその魅力を知ってもらうことが目的。記念日は2019年(平成31年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「特撮」とは、特殊撮影技術(Special Effects:SFX)を指す略称、またはSFXが多用された映画やテレビ番組などの映像作品を指す総称である。日本では「特撮作品」と呼ばれる大きなジャンルを形成するほど発展している。
撮影技術・特殊効果としての「特撮」は、撮影時のカメラ操作を駆使した逆回し、高速・微速度撮影、コマ撮り、人や物が消えたように見える中抜きなどが作り出され、映像の合成などにより、「実際には存在しない架空の映像」が作られた。
当時の特撮映画としてはアメリカの『ロスト・ワールド』(1925年)、『キングコング』(1933年)、『スター・ウォーズ』(1977年)、日本の『ゴジラ』(1954年)などが挙げられる。『ゴジラ』では円谷英二が特撮を担当し、外国でも大評判となった。これらの映画は後の特撮作品に多大な影響を与えた。
円谷監督の故郷である同市には「円谷英二ミュージアム」が2019年1月11日にオープンした。円谷監督の68年間の歩みや人となりをパネルや映像インタビューで紹介するほか、特撮メイキング映像や造形物を展示、さらには特撮に関連する図書や発想のもとになる図書を配架し、円谷監督の功績や特撮の魅力を発信している。
リンク:円谷英二ミュージアム、Wikipedia