1789年のこの日、パリ市民がバスティーユ監獄を襲撃・占領し、これが「フランス革命」の始まりとなった。
「自由」「平等」「博愛」を旗印に始まった革命が、周辺国による連合軍のフランス攻撃となり、ナポレオン・ボナパルト(Napoléon Bonaparte、1769~1821年)が連合軍を破ってフランスを守った。この時に港湾都市マルセイユの義勇兵が歌っていた歌が後のフランス国歌『ラ・マルセイエーズ』(La Marseillaise)となった。
フランスでは、この日は「フランス革命記念日」または「建国記念日」で、1880年から国民の祝日となった。正式には「Fête nationale française」(フェトゥ・ナスィオナル・フランセーズ)であり、「fête」は「祝祭、祭日」、「nationale」は「国民の、国家の」、「française」は「フランスの」という意味である。
日本では、1932年(昭和7年)の映画『Le Quatorze Juillet』(7月14日)の邦題が『巴里祭』であったことから「パリ祭」と呼ばれる。
この日には、フランス各地で一日中花火が打ち上げられる。また、パリではフランス大統領の出席のもとシャンゼリゼ通りで軍事パレードが開催され、慣例として消防士はダンス・チームを組んで市民に披露する。また、大統領の演説が行われ、エリゼ宮殿において茶会が催される。