東京都港区南青山に事務局を置き、アンコンシャスバイアスという概念を広く社会に認知・普及する一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所が制定。
アンコンシャスバイアス(unconscious bias)とは、無意識の思い込みのこと。日常にあふれており、誰にでもあるものだが、ときにそれは相手を傷つけたり、自分の可能性を狭めることになるかもしれない。記念日を通してひとりでも多くの人に自分の中のアンコンシャスバイアスに気づいてもらうのが目的。
日付は数字の8には末広がりのイメージや横にすると無限大の記号(∞)となることから「これって、私のアンコンシャスバイアス?」との気づきが広がったり、自分の可能性が無限に広がることになればと8が重なる8月8日を記念日としたもの。また、同研究所の設立日・2018年(平成30年)8月8日でもある。
記念日は2023年(令和5年)11月11日に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所(Unconscious Bias Laboratory)は、アンコンシャスバイアスという概念を広く社会に認知・普及することで、より良い社会、より良い人間関係を生み出すことを目的とする。
同研究所は事業として、企業・各種団体における講演、研修の実施及びコンサルティング業務、人材の教育訓練、指導及び育成事業、講演会・セミナー・事例研究会の開催、教育用教材・出版物の制作及び販売、講師養成などを行う。
私たちは、何かを見たり、聞いたり、感じたりしたときに、「無意識に“こうだ”と思い込むこと」がある。これを「アンコンシャスバイアス」という。日本語では「無意識の思い込み」などとも表現されている。
例えば以下のようなアンコンシャスバイアスがある。「血液型」を聞くと“きっとこんな性格だ”と思う、「親が単身赴任中」と聞くと父親を思い浮かべる、「乳がん」は女性が罹患するものだと思う、まわりが頼む飲み物にあわせたほうがいいと思う、「男らしく」「女らしく」と思うことがある、評判や噂で相手をみることがある、挑戦する前に「私には、きっと無理」と思うことがある。
私たちは「過去の経験」や「見聞きしたこと」に影響を受けて、無意識のうちに(知らず知らずのうちに)、“きっと、こうだ”と思い込んでいることや、偏ったモノの見方をしていることがあるかもしれない。
アンコンシャスバイアスは「相手」に対するものもあれば、「自分自身」に対するもの、「モノ」に対するものなどもあり、日常や職場にあふれていて、誰にでもありうるものである。
無意識がゆえに気づきにくいかもしれないが「アンコンシャスバイアスに気づこう!」と意識することで、モノの見方が変わったり、とらえ方が変わったり、他の可能性を考えてみようと思えたり、一歩踏み出してみようという勇気が持てるなど、様々な変化が訪れることが期待される。
リンク:アンコンシャスバイアス研究所