大阪府大阪市西淀川区に本社を置き、菓子・冷菓・食品・牛乳・乳製品の製造および販売を手がける江崎グリコ株式会社が制定。
日付は笑い声の「ハッ(8)ハ(8)」と読む語呂合わせと、「ビスコ」はカタカナ3文字で8画であり末広がりの縁起の良い画数となることなどから8月8日に。
「おいしくてつよくなる!」をキャッチフレーズに1933年(昭和8年)から発売されている同社の看板商品の一つで、長方形のビスケットに乳酸菌入りクリームをサンドしている「ビスコ」。
子どもの成長を考えた栄養と家族で楽しめるおいしさで、多くの親子が笑顔になるようにとの願いが込められている。記念日は「ビスコ」の発売90周年を記念して2023年(令和5年)に制定され、同年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
江崎グリコ株式会社は1922年(大正11年)2月11日に創業し、1929年(昭和4年)2月に設立した会社。資本金は77億7300万円、2023年12月末時点で従業員数は連結・5439人、単体・1405人、売上高は連結・3325億9000万円、単体・2058億5300万円となっている。
1922年2月11日、百貨店ではじめて赤い箱の栄養菓子「グリコ」が販売された日を創立記念日としている。独創的な商品と市場開拓によって成長し続けている。コーポレートメッセージは「すこやかな毎日、ゆたかな人生」である。
「ビスコ」は、ミルククリームとサクッとしたビスケットで、生きて腸に届く乳酸菌クリーム入り。ミルクのやさしい甘みで飽きのこない、家族みんなで楽しんでもらえる乳酸菌クリームサンドである。カルシウム、ビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2がたっぷり入っている。
商品名は酵母が入ったビスケットだから「酵母ビスケット」、略して「コービス」、前後を入れ替えて「ビスコ」となった。創業者の江崎利一(えざき りいち、1882~1980年)が酵母の入った体にいい「栄養菓子」と分かる商品名を思案した結果である。
商品ラインナップとしては「ビスコ」の他に、ビスコの「いちご」や「発酵バター」「メープル」などがある。また、長期保存が可能で、保存食として利用できる「ビスコ保存缶」もある。
ビスコには、胞子の状態、つまり休眠状態のスポロ乳酸菌(有胞子性乳酸菌)が入っている。スポロ乳酸菌は、体内に入った後、胃酸や体温の刺激を受けて、腸内で目覚める。
栄養細胞の状態では、熱や酸に弱いが、胞子の状態では、熱にも酸にも強く、環境が整うと発芽して、栄養細胞として活動を始める。胞子の状態のスポロ乳酸菌をビスコに入れることにより、生きたまま腸に届きやすくしている。
関連する記念日として、同社は以下のような記念日を制定している。