静岡県が1996年(平成8年)に条例により制定。この年は現在の静岡県が成立してから120周年を迎える節目の年であった。
1876年(明治9年)のこの日、旧静岡県と旧浜松県が合併され、静岡県がほぼ現在の県域となった。“今”の静岡県はもちろん、“過去”の歴史にふれたり、“未来”の形を考えたり、“ふじのくに”静岡県を身近に感じる機会になればと、毎年この日を「県民の日」とし、静岡を再発見できる様々なイベントを実施している。また、この日を中心として、美術館や記念館、郷土資料館、プールなどの施設の無料開放や割引などが行われる。
静岡県では「県民の日」の広報に使用するデザインを募集している。また、「県民の日」が静岡県を学ぶ・体験する機会になればと考え、企業や団体が開催する事業やイベントの募集も行っている。
県庁所在地は静岡市、最大の都市は浜松市。県の人口は約364万人(2019年7月時点)。県の木はモクセイ(キンモクセイ)、県の花はツツジ、県の鳥はサンコウチョウ。県を代表するシンボルとして富士山や伊豆半島、駿河湾、御前崎といったものが挙げられ、県旗もそれらに基づいてデザインされている。
「静岡」のシズは静岡市にある賤機山(しずはたやま)に由来すると言われている。1869年(明治2年)、新政府は当時の駿河府中藩(府中藩)に対して、まぎらわしいという理由で府中という地名の変更を命じてきた。藩内で検討した結果、「静、静城、静岡」の3つを考案し、政府に報告した。そして、このうち「静岡」が採用され、「静岡藩」と改称され、その後「静岡県」となった。