フルハーネス型安全帯普及の日(8月24日 記念日)

東京都文京区湯島に事務局を置き、高所作業に携わる人の墜落・転落などの災害を撲滅するために、安全帯の正しい使い方の啓蒙活動を行っている日本安全帯研究会が制定。

日付は「ハーネス」を英語で発音すると「ハァー(8)(ル)ニィ(2)ス(4)」となることと、暑い時期であり、お盆休み明けは事故増加の傾向もあることから、注意してほしいとの意味も込めて8月24日としたもの。

フルハーネス型安全帯

フルハーネス型墜落制止用器具(フルハーネス型安全帯とも呼ぶ)の普及活動を推進するとともに、利用者に対して適切な取り扱い、使用条件、器具選択などの案内をするのが目的。

記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

日本安全帯研究会のロゴ

1991年(平成3年)に、通商産業省(現:経済産業省)から安全帯部会設置の要請をうけ、当時の安全帯製造業社の8社で安全帯部会の前進となる懇話会が設立された。翌年に、会則を作成するなど、正式に日本安全帯研究会として活動を開始した。2019年(令和元年)には、会員会社は12社を数えている。

国内で使用されてきた「安全帯」は、建設工事などにおける墜落防止用として用いる「一般高所用安全帯」と、柱上作業などにおける身体保持を主目的に用いる「柱上安全帯」に分けられていた。

これらの安全帯は、共に胴ベルト安全帯ではあるが作業環境と使用方法が相違していることから誕生期とその後の進化は相違している。そして、2018年(平成30年)の関連法令等の改正によって高所作業での安全対策としては「フルハーネス型」の使用が原則となった。

フルハーネス型安全帯とは、肩や腿(もも)、胸などの複数のベルトで構成され、これによって身体が安全帯から抜け出すことや、胸部・腹部を過大に圧迫するリスクを低減する。

また、フルハーネス型安全帯は、宙つり状態でも身体の重心位置(腰部付近)より頭部側にD環(Dの字形をした金属製パーツ)を維持するため、着用者の姿勢が“逆さま姿勢”になることを防止する機能もある。

リンク日本安全帯研究会Wikipedia

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カテゴリー「8月の記念日」「今日は何の日

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