大分県中津市の「地方卸売市場 中津魚市場」が制定。
日付はハモの脂の乗りが最高になる8月から「ハ」。30日の3を左に90度回転させて「m」に見立てると30は「m0」となり、これを「モ」と読めば合わせて「ハモ」となることから。
全国有数のハモの漁獲量を誇る大分県。中でも特にハモの消費が多い中津市にはハモ懐石の専門店や、ハモのオリジナル料理を提供する飲食店などが多数ある。記念日を通して中津のハモの美味しさを多くの人に知ってもらい、魚食の普及にもつなげていくことが目的。
また、疲労回復に効果的とされる良質なタンパク質が豊富なハモを食べて、夏の暑さを乗り越えて欲しいとの願いも込められている。記念日は2021年(令和3年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
ハモ(鱧)は、ウナギ目ハモ科に分類される魚の一種。沿岸部に生息する大型肉食魚で、京料理に欠かせない食材として扱われる。全長は1mほどのものが多い。
上記のように大分県中津市では特産品としてよく消費されており、JR中津駅にはハモをデザインした長いベンチも置かれている。
ハモは小骨が多い上に硬く、調理の際には細かい切り込みを入れて小骨を切断する「骨切り」という特殊処理が必要となる。この骨切り技術の発祥地は中津とされている。
一説には、養蚕が盛んで京都へ絹糸を供給していた中津の行商人などが京都へハモの食文化を伝えた。そして、同様にハモの骨切り技術も中津の漁師から京都の料理人へ伝わったと言われている。