グルテンフリーライフの日(9月10日 記念日)

東京都新宿区新宿に事務局を置き、「人々に寄り添い、食への不平等をなくす世の中へ」をミッションに掲げて活動する一般社団法人・グルテンフリーライフ協会が制定。

日付は認知度を上げるには覚えやすい語呂合わせが良いという考えから、「グル(9)テン(10)」と読める9月10日を記念日にしたもの。

食には多くの選択肢があり、好みや健康状態、ライフスタイル、体質などに合わせて、自分に合った食生活をすることがそれぞれの幸せにつながる。そんな食の多様性の一環としてグルテンフリーな食生活の普及・促進を呼びかけることが目的。

グルテンフリーライフの日

記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。記念日の制定を記念して、グルテンフリー商品をプレゼントするキャンペーン企画が実施された。

グルテンフリーライフ協会のロゴ

一般社団法人・グルテンフリーライフ協会(Gluten Free Life Association)は2013年(平成25年)12月13日に設立した団体。同協会は、グルテンフリー食品に関する情報提供、グルテンフリー食品に関するワークショップやイベントの企画および運営などを行っている。

野菜

グルテンフリーとは、小麦や大麦、ライ麦から生成されるタンパク質の一種であるグルテンを摂取しない食生活のことを指す。食物アレルゲンの一種であるグルテンはアレルギーや自己免疫疾患の原因となり、その危機感の高さから欧米の食文化においてグルテンフリーは広く根付いている。

料理では小麦粉に水を加えてこねることで、タンパク質の一種であるグルテニンとグリアジンの2つが絡めあわされてグルテンが作られる。日本での小麦の使用には食品表示義務があるが、グルテンの有無には法的表示義務はない。

先進国では人口の10%の人々が食物アレルギーなどの疾患を抱えて、毎日の生活を送っている。人はそれぞれ体質が違う。毎日の食事は、自分の合う食べ物を選ぶことが一番大切である。そのためにも、まず自分の体質を知ることである。

アメリカの調査会社「Mintel」が発表した調査結果によると、グルテンフリー食品の購入理由は以下の通りとなった。①健康的である:65%、②ダイエット・減量のため:27%、③炎症を抑えるため(アレルギーや自己免疫疾患など):7%。

このように、欧米ではグルテンフリーは食物アレルギーや自己免疫疾患に対応するための食事としてだけでなく、健康的な生活を送りたいと考える人々が取り入れているということが分かる。

同協会が設立された2013年当時、グルテンフリーの日本国内における認知度は非常に低かったのが実状である。その後、2021年(令和3年)にはグルテンフリーの認知度が75.7%にまで上昇したものの、グルテンフリーを食生活に取り入れている人は調査対象者の13.4%と低水準にとどまっている。

今後も同協会は、法人会員企業と協業して記念日やグルテンフリーにまつわるイベント・キャンペーンを積極的に実施し、グルテンフリーを取り入れた食生活の普及を推進していく。

リンクグルテンフリーライフ協会Wikipedia

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「9月の記念日」「今日は何の日

関連記事