日本アルパイン・ガイド協会の重野太肚二(しげの たつじ)が発案して、1992年(平成4年)に日本山岳会が制定。
日付は日本山岳会が1905年(明治38年)10月に発足したことと、「と(10)ざん(3)」(登山)と読む語呂合わせから。
山に登ることで雄大な自然に触れ、自然の素晴らしさを知り、その恩恵に感謝する日。
一般社団法人・日本アルパイン・ガイド協会は、神奈川県逗子市に事務局を置き、正しい登山の普及・発展を目的に、レスキュー講習会の実施や、登山学校・ガイド養成学校の開講を行っている。
公益社団法人・日本山岳会は、東京都千代田区四番町に事務局を置き、アルピニズムから日本的な山旅までの登山活動、および、高所医学の研究、自然保護活動、出版や講演、啓発活動など社会貢献を多岐に進めている。
登山(とざん)は、山に登ることに楽しみを求め、登ること自体を目的とする。近代ではスポーツの一種とされる。英語のアルピニズム(alpinism)は、山に登ることそのものを目的とする登山とその思想で、18世紀後半のヨーロッパで始まった。
登山を広く捉えると、雪が無い時期のハイキング、トレッキング、縦走登山といった比較的平易なものから、雪山登山、山スキー、沢登り、藪漕ぎ(やぶこぎ)、岩登り(ロッククライミング)、アイスクライミング、フリークライミング、トレイルランニングなど登山の難易度が高く技術や経験が必要なものまで、登山の形態は多岐にわたる。
レクリエーションとしての登山の魅力は、ゆっくりと傾斜を歩くことによる有酸素運動や、新陳代謝の活性化、景観や自然の風景そのものを楽しむことにある。他にも、リラクゼーション効果のある森林浴や、ともに登山をする人との交流を楽しむなど目的は人により千差万別である。
8月11日は国民の祝日「山の日」であり、2014年(平成26年)に制定、2016年(平成28年)から施行された。毎月13日は「石井スポーツ登山の日」となっている。また、7月の第3月曜日は国民の祝日「海の日」であり、1995年(平成7年)に制定、1996年(平成8年)から施行された。