岩手県二戸市に本社を置き、せんべいを中心とした食品の製造・販売を行う株式会社巖手屋(いわてや)が制定。
日付は10を「い(1)わ(0=輪)」と読み、5を手を開いて指が5本立っている形(じゃんけんのパー)から「手=て」と読んで「い(1)わ(0)て(5)や」(巖手屋)となることに由来する。
胡麻や落花生など様々な味わいの巖手屋の「南部せんべい」をより多くの人に知ってもらうことが目的。記念日は2021年(令和3年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
南部せんべいは、岩手県や青森県などの東北地方の名物であり、どこか懐かしい素朴な味わいのせんべいである。八戸南部氏が藩主家だった八戸藩地域に伝承する。
元々は八戸藩で作られた非常食であり、小麦粉を水で練って円形の型に入れて堅く焼いて作られる。縁に「みみ」と呼ばれる薄くカリッとした部分があるのが特徴である。
巖手屋は、1948年(昭和23年)に創業者・小松シキが21丁の焼き型から始めた南部せんべい屋である。今では様々な味の南部せんべいがあるが、当時は胡麻せんべいが主流だった。小松シキは54年間、せんべい焼き一筋の人生を歩んできた。
そんな南部せんべいの巖手屋には、チョコレートの新ブランドもある。チョコレートと南部せんべいが出逢い、南部せんべい作りで培ったこだわりが「チョコ南部プレミアム」を生み出した。