転倒予防の日(10月10日 記念日)

2004年(平成16年)に発足した転倒予防医学研究会(現:日本転倒予防学会)が制定。

日付は「てん(10)とう(10)」(転倒)と読む語呂合わせから。

つまづく人

寝たきりや介護が必要となる原因の転倒、骨折を予防することが目的。また、研究集会などを開き、転倒予防の普及、啓発活動などを行う。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

日本転倒予防学会

日本転倒予防学会は、医療・保健・福祉・介護・教育・スポーツ・栄養・建築・工学・環境・法律・経済・保険などの社会科学から人文科学まで、広く転倒と転倒予防に関わる様々な分野の人に、必要な情報を提供している。

年を重ねるにつれて転びやすくなり、骨折などのけがをしやすくなる。特に65歳以上の高齢者は足腰が弱く注意が必要である。転倒による骨折がきっかけで寝たきりになってしまうこともある。

また、骨折の症状が軽くても若い時に比べると回復に時間がかかる。さらに、転倒による不安や恐怖で何事にも意欲がわかず、気力がなくなり、活動性が低下し、活動性の低下が転倒リスクの増加を招くという悪循環につながっていく。

厚生労働省の統計によると、高齢者の転倒・転落・墜落による1年間の死亡者数は1万人を超え、交通事故による死亡者数の5倍以上にもなる。こうした転倒の危険性を高齢者本人だけでなく、家族や地域の人など身近にいる人々も気付き意識し転倒事故を防ぐ必要がある。

高齢者の転倒事故の多くは、住み慣れた自宅で発生している。東京消防庁によれば、およそ6割は自宅で転んでおり、具体的な場所は居間・寝室、玄関、階段・廊下、浴室である。こうした実態を知り、身近な場所に転倒リスクがあると意識する必要がある。

そして、高齢者の生活環境を確認し、段差をなくす、雑誌や新聞を片付けるなど少しでも危険を減らし、万が一、転倒しても大けがに至らない工夫をする必要がある。また、転倒を防ぐには、日頃から可能な限り体を動かし、身体機能の維持に努める必要がある。

リンク日本転倒予防学会政府広報

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カテゴリー「10月の記念日」「今日は何の日

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