キングドーナツの日(10月13日 記念日)

兵庫県加西市に本社を置き、ドーナツやワッフル、ケーキなどのお菓子の製造・販売を手がける丸中製菓株式会社が制定。

日付はドーナツのドー(10)と、夏場を避けて特売しやすい時期から10月で、トランプのキング(K)は13、13を漢字で書いた「十」と「三」を重ねると「王=キング」になるので13日。これらを組み合わせて10月13日としたもの。

キングドーナツ

同社が発売する「キングドーナツ」は1988年(昭和63年)生まれで、30年以上愛され続けているロングヒット商品。競合品も多くある中で「絶対、キングになる」と作り上げた自慢のお菓子。

記念日を通してキングドーナツをより多くの人に知ってもらい、その美味しさを楽しんでもらうことが目的。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

丸中製菓

同社は1950年(昭和25年)に設立された会社。同社は同社にしかできない(ONLY ONE)のお菓子を作りたいと願っている。今までの美味しさに、なにか一つ新しいものと、同社の夢をそえてお客様に届けている。

キングドーナツが誕生した当時、同社はとても苦しい経営状態だった。当時は主にかりんとうを製造・販売していたが、売上不振で、1日に数時間しか仕事がない状況だった。大勢の社員たちはペンキ塗りやセメント練りで広大な工場を補修するのが日課となっていた。

丸中製菓がもう一度生き返るためには、もうかりんとうは捨てよう。その頃から大手製粉会社とドーナツの開発を始め、挑戦する一品を創り始めた。暗い倉庫の片隅で始まったドーナツの試作だったが、数ヵ月後に「コレだ!」と言えるドーナツができた。

後発で競合品もたくさん店頭にあったが、この商品には売れる自信があった。これ一点張りで行こうと心に決めた。ドーナツのトップになる。絶対、キングになる。かりんとうへの退路を断って、ドーナツの新工場が建設された。

「味と価格ではどこにも負けない商品を作ろう!」「ドーナツ市場でキングを目指そう!」という意気込みで、商品名を「キングドーナツ」と名付け、その名に恥じない商品へと成長して欲しいと願いながら、これまで誠心誠意作り続けてきた。

キングドーナツの発売後も、原材料の高騰や小売価格の下落で苦しい局面は、何度もあったが、そんな中でも材料だけは一切の妥協をしなかった。メーカーとして味を守るというポリシーは発売当時から変わっていない。やっぱり美味しさが一番。

リンク丸中製菓

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カテゴリー「10月の記念日」「今日は何の日

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