東京都千代田区霞が関に事務局を置く社会福祉法人・全国社会福祉協議会(略称:全社協)が1965年(昭和40年)に制定。
日常生活での助け合いや、地域社会でのボランティア活動を積極的に呼びかける日。
全社協は、各市区町村、都道府県・指定都市に設置・運営されている社会福祉協議会(略称:社協)の全国組織として、各地の社協とのネットワークにより、福祉サービスの利用者や社会福祉関係者との連絡調整や活動支援、制度改善に取り組んでいる。
全社協は、1908年(明治41年)10月に中央慈善協会を前身として誕生した。その後、1951年(昭和26年)4月に設立した。職員数は130名(2024年4月時点)となっている。
2024年(令和6年)7月から新一万円札の顔となった渋沢栄一(しぶさわ えいいち、1840~1931年)は、「近代日本経済の父」等と称されているが、全社協の初代会長でもあり、今日の社会福祉の礎となる慈善事業の推進、寄付文化の振興にも大きな功績を遺した。
渋沢栄一はそれぞれの慈善事業が一時の施与にとどまらず、真の救済、すなわち自立を支える活動となるためには、慈善団体・慈善事業家相互の連携を図ることが重要とした。
その精神は中央慈善協会の設立趣意書に明記され、現在の全社協、なかでも社協組織等の全国的なネットワークとして引き継がれている。
渋沢栄一は約500社の企業等の設立・経営に関わったとされているが、同時に約600の慈善事業や教育・研究機関などの設立・運営に力を注ぎ、その活動は終身にわたるものであった。とくに晩年は、病床にあってなお救護法の施行に向けた運動に尽力した。